庭を求めて、旅に出る。
鉄と山の「庭旅」。

夏の終わり。
赤目四十八滝に行ってきました。
(三重県名張市)

赤目四十八滝といえば、
車谷長吉さんが直木賞を受賞された
「赤目四十八瀧心中未遂」の記憶が鮮やかで、
ちょっと近寄りがたいイメージだったのですが、
実物は、水と、岩と、その隙間に自生する植物が
織りなす幽玄の世界。

素晴らしく切り立った岩の合間の小道を進むと、
涼しげな滝が1つ、2つと現れます。

時間を忘れて魅入りたくなるような
深い碧の水。
スタート地点から、48滝目まで、
片道1時間半の設定だそうですが、
景観が素晴らしすぎて、我々は全く前に進めず。

岩と水の世界に、植物はわずかな場所を見つけて
自生するのでしょう。
根上がりの大木があちこちに見られます。

巨石の上で美しい幹肌を見せる雑木たち。
寄せ植えのお手本のような世界です。

道は平地あり、階段あり、岩のステップありと、
コースは起伏に富み、
アドベンチャー感覚でも楽しめました。

途中、お弁当も食べて、往復、4時間半で帰ってきました。
平均タイムより1時間半もオーバーしてしまった。。

秋の紅葉時も見事だそうです。